2016年のコラム
2016年のコラム一覧です。
『住んでよし、訪れてよし』は実現しているか?
~ JTB地域パワーインデックス調査にみる 先進観光地の観光客と住民の満足度のギャップ~ JTBは2012年2013年に独自のアンケート調査「JTB地域パワーインデックス調査」を実施した。これは全国200以上の主要観光地、都市に対する消費者のイメージ、満足度をインターネット・アンケートで調査したもので、2016年度は第2回調査を250カ所の観光地と県庁所在地に対して実施中である。現在、その半数125地区の結果が集計されたので、その結果を通じた特徴と傾向を述べたい。
中根 裕主席研究員
航空券販売の変化と技術革新~IT技術者の登竜門、「ハッカソン」を通してみえてきたもの~
2016年5月末、ドイツ・ベルリンでThe IATA NDC Hackathon 2016というイベントが開催されました。Hackathon(以下、ハッカソン)とは、hackとmarathonを結び付けた造語で、若手システム開発者が中心となってその技を競う研究イベントとなっています。今回はこのハッカソンから「テクノロジーの進展」を核とした事業効率化とサービス向上について読み解きます。
野村 尚司
観光移動における交通機関のエネルギー消費について
本コラムでは、観光消費エネルギー需要の主たる要素である交通移動について秩父市をケーススタディの対象地域として位置づけ、観光移動分野で求められるエネルギー分野へのアプローチに関する一考察を紹介します。
田部 純一
統合型リゾート(IR)構想~MICE Japan 2016 11月号再掲~
昨今、統合型リゾート(IR)についての議論が再び注目を集めている。10月12日に衆議院第二議員会館多目的会議室において、国際観光産業振興議員連盟(通称IR議連)総会が開催された。統合型リゾート(IR)を推進するための法案「IR推進法案」は、ここ数年継続審議を経て成立しない状況が続いてきた。自民党、民進党等の超党派議員連盟による議員立法を目指している。2020年に4000万人、2030年に6000万人を目指す観光立国を担う政権与党としては、この法案成立は重要課題と位置付けている。MICE産業界においても無縁ではなく、早ければ11月中にも法案通過というシナリオもある。統合型リゾート(IR)とMICEとの密接な関係について、改めて紐解きながら考察してみたい。
太田 正隆客員研究員
観光地マーケティングにおいて日本のDMOが注力すべきこととは
日本では、観光協会や観光関連団体のマーケティング予算の「見える化」がされていない場合が多くみられます。マーケティング活動の効果やKPI達成への取り組みの公開など、「見える化」を行っていくにあたり、現在登録が進みつつある日本版DMOはどのようなことに注力すればよいのか?アメリカのDMOやBrand USAの公開情報を元に、デジタルマーケティングに対する取組について紐解いていきます。
渡邉 浩良主任研究員
継続可能な成長率にシフトダウンしつつある訪日旅行需要
2015年に訪日客の急成長をリードした中国からの短期滞在者数の伸び率がスピードダウン、更には消費も減少している。筆者は一過性の日本ブームの終了ではないと考えます。なぜ、この訪日旅行需要の減速が起こったのか紐解いていきます。
黒須 宏志フェロー
土木観光(インフラ・ツーリズム)はマニアだけのものか ~砂防施設と周辺景観を「地域の歴史を語るインデックス」として活用するために~
国土交通省総合政策局は、国内のインフラ拠点を観光資源化する取り組みの一環として、土木観光(インフラ・ツーリズム)を積極的に促進、活性化を進めています。これまでマニアのものとされてきた工業地帯やダムなど、その「土木観光(インフラ・ツーリズム)」について、独自調査の結果と合わせ読み解きます。
河野 まゆ子執行役員 地域交流共創部長
【特別寄稿】「よそ者目線で宝探し」~探究心で発想転換
地域の宝探しやストーリーづくりがむずかしいという声をよく聞きます。本コラムは、共同通信岐阜支局長として東京から岐阜に赴任した満野龍太郎氏に、取材のプロとして地域の宝探しとその魅力を伝える極意をうかがい、JTB研究レポート2016「旅と生活の未来地図」への特別寄稿として掲載した内容を再掲するものです。私たちにも学べるヒントが見えてきます。
満野 龍太郎共同通信社 デジタル推進局 デジタルサービス部長 前岐阜支局長
「海外旅行先として新たなスタート地点に立つ韓国」
数年間の日本人の韓国旅行に対する意識について、未発表データの一部をまとめ、考察しました。この旅行者の意識の変化を通じて、私たちが日本の観光を考える上でのヒントを紐解きます。
波潟 郁代客員研究員
西武文理大学サービス経営学部 教授
地域活性化
地域の個性とコミュニティを観光に活かすために~北海道礼文島~
家族旅行で初めて訪れた礼文島での「人と島の暮らし」との印象的な出会いがきっかけとなり、大学時代には長期のアルバイトを、大学院では礼文島をフィールドとした研究を行いました。滞在の中で、島で暮らしていくための工夫や、暮らし続けることに対する考え、その奥深さを学び、観光を通じて地域の活性化ができないかと考えるようになりました。本コラムでは地域の魅力を地域の活性化や地域の個性の維持に生かすために、観光を通じて何をしたらよいかを考察します。
小坂 典子研究員