旅行者・消費者行動のコラム
旅行者・消費者行動に関わるコラムの一覧です。
すべての人が楽しめる温泉を目指して ──宮城県東鳴子温泉での実証実験から──
温泉地におけるダイバーシティ(多様性)の実現に向けて、宿泊客なら誰もが使える貸切風呂を通して、すべての人が楽しめる温泉地を目指す取り組みを推進している、宮城県東鳴子温泉の「ひとにやさしい温泉地プロジェクト」を事例に考えていきます。
橋本 惇研究員
ウィズコロナの旅行再開で見えてきたこと
新型コロナウイルス感染症がパンデミックとなり7カ月が経ちます。本コラムでは、ウィズコロナで再開した今夏までの旅行の動きを生活者・旅行者の観点で整理をしました。日常生活に急速に進んだデジタル化は、オンラインツアーなど新たな動きもつくり出しました。今の起きていることが、今後の旅行・観光にどう影響していくのか、何を考えるべきなのか考察します。
波潟 郁代客員研究員
西武文理大学サービス経営学部 教授
SDGs達成に貢献する観光-サステナブル・ツーリズムについて
観光におけるSDGsの達成には5つの視点、①包括的・持続的な経済発展に貢献する観光 ②社会的な関わり、雇用拡大や貧困の撲滅 ③資源の有効活用、環境保護や気候変動 ④文化的価値・多様性・遺産保全に貢献する観光の役割 ⑤相互理解・平和構築・安全/安心に貢献する観光の役割、が必要です。本文では、視点ごとにどのような観光を実践するべきなのか事例を紹介します。
熊田 順一主席研究員
With/Afterコロナ時代に期待されるアドベンチャーツーリズム
世界のツーリズム市場を牽引する分野として期待されているアドベンチャーツーリズムは、観光客数の「量」から自然・文化の保全や地域の発展などの「質」の観光への転換にむけた取組みとして、日本でも注目が高まりつつありました。With/Afterコロナの新しい時代の観光振興に、その期待はさらに高まりそうです。
山下 真輝主席研究員
V-RESAS 解説コラム 「宿泊」からわかること
現在、新型コロナウイルス感染症により、影響を受けている地域の状況を適時適切に把握し、経済活性化と感染拡大防止のバランスを取っていくことが非常に重要な局面となっています。そのような中、2020年6月新型コロナウイルス感染症 [COVID-19] が、地域経済に与える影響の把握、及び地域再活性化施策の検討におけるデータの活用を目的とした、サイト「V-RESAS」が公開されました。本コラムでは、サイト「V-RESAS」(https://v-resas.go.jp)において可視化されている「宿泊」データの見方について解説および考察をします。
篠崎 宏客員研究員 岩佐 嘉一郎主任研究員
旅ナカで、旅行者に寄り添い情報発信するアプリ ” Japan Travel Guide +Connect ”と事業連携
デジタルツールの活用は、コロナ禍における人々の生活や働き方を一変させましたが、観光分野ではスマートフォンのアプリなどを活用した情報サービスもここ数年目覚ましい発展をしてきました。当社で開発をしたスマートフォン用アプリ“Japan Travel Guide +Connect”を活用した実証実験での旅行者行動分析を通じ、情報発信における課題と解決につながる取り組みをご紹介します。
西 那津美研究員 柴田 大輔主任研究員
コロナ禍で新たに注目されるワーケーション ~生活時間やリズム、自然環境の使い方でヘルスケア価値を生み出す方法~
新型コロナウイルス感染症(COVID-19、以下 新型コロナ)の感染拡大によって、広がった新しい働き方。その中でも休暇と併用して旅先で仕事をする、「ワ―ケーション(ワークとバケーションによる造語)」が注目されていますが、多様な働き方が新たな旅行の価値を生み出す可能性があります。 (※ワーケーションに関する講演や出演のお問い合わせは、本文末の注釈をご参照ください)
髙橋 伸佳客員研究員
eスポーツのこれから ~新型コロナウイルス感染拡大による影響と見えてきた課題~
ゲーム産業は新型コロナウイルス(COVID-19)による活動自粛下において、「巣ごもりコンテンツ」のひとつとして注目を集めています。しかしそのゲーム産業の一部ともいえるeスポーツは、人と競い合うことにより初めて成立するため、大型大会の相次ぐ中止等に伴い、苦戦を強いられています。本文では世界のeスポーツの現状と共に、ウィズコロナ・アフターコロナにおけるeスポーツのあり方を考察します。
中川 拓也研究員
ボーダレスな仕事と旅の形を考える
このコラム原稿は2020年5月後半に執筆したものであり、新型コロナウィルス感染症(以下「新型コロナ」と呼ぶ)に対する国による緊急事態宣言が全国で解除され、その後の感染防止策と共に、経済の回復策が注目されているタイミングである。当然、新型コロナから身を守る行動は継続して問われることとなり、「3密を避ける行動」や「県境をまたぐ移動の自粛」が叫ばれている。「おもてなし」や「誘客」を是としている観光地としては「今は来ないで欲しい」と叫ばざるを得ないことは断腸の思いであっただろう。この全国さらに世界規模で生命の危機に対する戦いの中で、県境や国をまたぐ観光旅行分野が、新型コロナが一定の終息を見た上の問題として位置付けられていることは止むを得ないところである。ただし新型コロナの終息宣言で、すべて元に戻るわけでない。新しい生活様式や価値観を通じて、何が元通りとなり何が変わるかについて、観光の分野でも今から想定し、準備しておくことが重要である。利用者側は「自身や家族を守りながら、どんな旅行をしてみたいか」をイメージし、受け入れ側は新型コロナに対応しつつ観光客をもてなし、事業を継続するにはどうすべきか」という狭間で新たな観光・旅行のモデルが問われることとなる。ここでは決して守りの姿勢だけでなく、新型コロナを契機とした「新しい生活価値観と旅のスタイル」という新たな観光・旅行モデルの可能性を考えてみたい。
中根 裕主席研究員
アフターコロナの世界を見据えて、構想すべき未来とは ~雪国観光圏代表理事・株式会社いせん代表取締役 井口智裕氏に聞く~
新型コロナウイルスの感染拡大により、地球規模で外出や移動が制限され、世界経済は大打撃を受けています。ツーリズムは、移動の自由が保証された状況下での人的な交流の促進活動と言われますが、移動の自由の重みというものを、身を以て知ることとなりました。感染拡大を防ぐことが優先の現在、運輸・観光に関わる経済活動は停止せざるを得ない状況で、資金繰りは事業者の大小に関わらず死活問題です。支援制度を活用し、事業再開に向けあらゆる知恵を絞り生き抜くことが今の優先事項と考えます。しかし同時に考えておくべきことが、「アフターコロナの世界」ではないでしょうか。本文では観光の最前線で活躍する一般社団法人雪国観光圏代表理事・株式会社いせん代表取締役の井口智弘氏との対話を通して、観光に携わるそれぞれの立場で、どうしたらアフターコロナのより良い姿を描けるか考えたいと思います。
波潟 郁代客員研究員
西武文理大学サービス経営学部 教授