地域活性化のコラム
地域活性化に関わるコラムの一覧です。
人口の3倍以上の観光客が毎年訪れる観光立国、クロアチア
クロアチアの観光立国への道は、マイナスからのスタートでした。ユネスコ世界遺産であるドゥブロブニク旧市街とプリトゥヴィツェ国立公園が一時「危機遺産」になり、海外からの旅行者も激減しました。現在人口の3倍以上の観光客が訪れるクロアチアは紛争によるイメージ低下からどのように観光立国への道を歩んだのでしょうか。ソフト・ハード両面から観光産業回復を目指した取り組みを考察します。(エド)
エドワード トゥリプコヴィッチ 片山客員研究員
日本版DMOはどのように稼ぐのか?~自律的・継続的な運営に向けて~
日本版DMO候補法人(以下、日本版DMO)の登録が2015年11月にスタートしました。日本版DMOが担う役割は、マーケティング調査とそれを踏まえた戦略の作成、関係者との合意形成、各種事業のかじ取り役など非営利的な活動がほとんどで、多くの候補法人が「安定的な運営資金の確保」に頭を悩ませています。本コラムでは、日本版DMOが自律的・継続的な活動を行うために安定的な運営資金の確保をどのように実現すればよいのか?を考えます。
中野 文彦主任研究員
「時代の最先端」と「変わらない本質」の両立が神社・仏寺の観光の鍵
神社や仏寺はかつて、文化や技術の中心地、集積地として時代の最先端を行く組織であり、門前町には参拝者向けに流行りの品々や人気のグルメが並び、最新技術を駆使した建築が建てられました。時代とともに神社や仏寺の役割は変化してきましたが、社会環境や市場のニーズ、テクノロジー等の技術が急速に変化・発展する現代、変化を柔軟に捉え、観光という手法を活用して、社寺の本来の意義や価値をいま再び社会に伝達することの可能性を考察します。
河野 まゆ子執行役員 地域交流共創部長
土木観光(インフラ・ツーリズム)はマニアだけのものか ~砂防施設と周辺景観を「地域の歴史を語るインデックス」として活用するために~
国土交通省総合政策局は、国内のインフラ拠点を観光資源化する取り組みの一環として、土木観光(インフラ・ツーリズム)を積極的に促進、活性化を進めています。これまでマニアのものとされてきた工業地帯やダムなど、その「土木観光(インフラ・ツーリズム)」について、独自調査の結果と合わせ読み解きます。
河野 まゆ子執行役員 地域交流共創部長
【特別寄稿】「よそ者目線で宝探し」~探究心で発想転換
地域の宝探しやストーリーづくりがむずかしいという声をよく聞きます。本コラムは、共同通信岐阜支局長として東京から岐阜に赴任した満野龍太郎氏に、取材のプロとして地域の宝探しとその魅力を伝える極意をうかがい、JTB研究レポート2016「旅と生活の未来地図」への特別寄稿として掲載した内容を再掲するものです。私たちにも学べるヒントが見えてきます。
満野 龍太郎共同通信社 デジタル推進局 デジタルサービス部長 前岐阜支局長
地域活性化
地域の個性とコミュニティを観光に活かすために~北海道礼文島~
家族旅行で初めて訪れた礼文島での「人と島の暮らし」との印象的な出会いがきっかけとなり、大学時代には長期のアルバイトを、大学院では礼文島をフィールドとした研究を行いました。滞在の中で、島で暮らしていくための工夫や、暮らし続けることに対する考え、その奥深さを学び、観光を通じて地域の活性化ができないかと考えるようになりました。本コラムでは地域の魅力を地域の活性化や地域の個性の維持に生かすために、観光を通じて何をしたらよいかを考察します。
小坂 典子研究員
Make a good choice
現在、日本では地域創生のキーファクターとして観光に期待がかかっている。ほぼ初めて観光振興に取り組むといってもいい日本の地域も少なくないが、その姿は当時の新生クロアチアの観光振興を思い起こさせる。2007年から東アジアにおけるクロアチア政府観光局の準備に従事し、2015年まで代表を務めた筆者の経験を通じて、日本の‘Make a good choice’ について考察したい。
エドワード トゥリプコヴィッチ 片山客員研究員
新潟県の離島 粟島の未来創生事業から考える小規模・超高齢化地域の産業の未来像
周囲に島が無い「孤立型離島」で、日本で4番目に人口が少ない自治体であり、高齢化率が日本で最も高い離島の1つと考えられる新潟県粟島浦村。粟島浦村の、高齢社会に対応する観光サービス提供の仕組みの構築、教育と産業の連携による地域経済活性化の実践を通して、小規模・高齢化する地域の産業の将来像について考察してみます。
上田 嘉通客員研究員
地域社会における神社・仏寺が目指す方向性
近年、地域コミュニティの核として機能していた神社や仏寺の物理的・心理的なハブ機能が失われつつある。一方で、「美坊主図鑑」や“御朱印集め”をする若年女性が出現している。地域活性化の方策を模索する社寺とともに、文化・文化財の継承、地域コミュニティの中で社寺が担うべき機能、人的交流を通じた地域経済への貢献の方策を事例とともに考える。
河野 まゆ子執行役員 地域交流共創部長
地方創生
食文化への注目と地域活性の可能性
「和食」は地域でつくられてきた「日常の食」の積み重ねである。戦後70年の日本人の食生活の変化や消費者ニーズが変化するなかで、地域の食文化に注目する動きも顕在化してきた。右肩上がりの成長期における日本の食生活から現在までを振り返り、その上で食を通じた地域活性の可能性について考察する。
斎藤 薫主任研究員