利用者比率4.6%
2012年・年末年始の国内線の搭乗者数全体に占めるLCC3社の比率は4.6%
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- ピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパン、エアアジア・ジャパンの3社
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昨年は、3月にPeach Aviation、7月にジェットスター・ジャパン、8月にエアアジア・ジャパンがそれぞれ国内線の就航を開始し、「LCC元年」と言われた年でした。
(LCC:ローコストキャリア、格安航空会社の略)
運行当初こそ、遅延・欠航の多さが頻繁に伝えられましたが、利用者側に「LCCとはそういうもの」としての認識が広まったこともあるのか、最近は大きな話題にはならなくなり、乗ってみようと思う人も多くなってきているのではないかと思います。
航空会社各社が発表した、この年末年始の国内線の利用実績を見ると、搭乗者総数は約439万人(前年比+12.9%)で、搭乗者数全体に占める上記LCC3社の比率は4.6%でした。この数字を見ると、話題になっていたほどには高くないと見ることもできますが、3社の搭乗率は既存の航空会社よりも高くなっています。また、前年の搭乗率と比べると、大手航空会社(日本航空、全日本空輸)こそ増加しているものの、他の航空会社は軒並み前年より下がっており、これら航空会社の利用者がLCC3社にも移行していることがうかがえます。
LCCの登場は新たな利用者を掘り起こすとともに、例えば成田から関西を経由して沖縄を訪れるなど、新しい移動パターンも生んでいます。
今年3月にはエアアジア・ジャパンによる名古屋(中部国際)-福岡の新就航が予定されるなど、LCCの存在感は更に増してくることが予想されますが、既存の航空会社も対抗策を講じると思います。
いずれにせよ、利用者にとっては移動手段の選択肢が更に増えていきそうです。
年末年始(12年12月21日~13年1月6日)の航空利用実績
※JAL(日本航空)、ANA(全日本空輸)、SKY(スカイマーク)、SFJ(スターフライヤー)、ADO(エア・ドゥ)、SNJ(ソラシド エア)、APJ(Peach Aviation)、JJP(ジェットスタージャパン)、WAJ(エア・アジアジャパン)
(参考)JR3社(東日本、東海、西日本)の年末年始利用実績
※JR3社発表の年末年始の期間は12年12月28日~13年1月6日であり、上記航空利用実績とは期間が異なる
*1新幹線、在来線の下り、上りの合計
両表とも各社発表数値等よりJTB総合研究所作成