新聞の朝刊の「数十万年分(100テラバイト)」の情報量を持つデータ

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「100テラ(兆)バイト以上」、「ストリーミングデータを利用」、「年率60%以上の成長率で生成」、のいずれかを満たすデータが「ビッグデータ」として定義される
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米国大手調査会社IDC

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ここ数年、ビッグデータという言葉を耳にすることが多い。

ビッグデータとは何だろうか。
米国大手調査会社IDCでは、

  1. 100テラ(兆)バイト以上のデータであること
  2. ストリーミングデータ(主に音声や動画などのマルチメディアファイルを転送・再生する方式の一種)を利用していること
  3. 年率60%以上の成長率で生成されるデータであること

のいずれかを満たしているものをビッグデータと定義している。

これまでも顧客への店頭販売データをコンビニなどのマーケティングに活用する事例は知られていたが、ここ数年スマートフォンやタブレットが浸透する中で、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアで発信されるつぶやきや画像、動画など数値や文字だけではないデータ量が飛躍的に増えた。全世界におけるTwitterでの一日あたりのつぶやき数は2011年に既に3億を超えている。また東日本大震災後、それまで自動車会社各社が独自に持っていた走行データなどを危機管理への対応という側面からも一括で管理するようになり、日本国内で走行している車の位置情報、走行速度、ワイパーの作動速度や室内温度など、様々なデータが集積されている。一口にビッグデータと言っても、データの出所や種類が多様化しているのだ。そのため、個々のデータだけではなく各データを連携させることによる相乗効果についても期待が高まっている。しかし、現状ではデータはあっても、それをどのように活用していけばよいのか、十分な検討が行われているとは言い難い。

人々が移動し、収集した情報を利用して楽しむ旅行やレジャーは、ビッグデータから得られる情報を有効活用するためのコンテンツ産業としても各業界から注目されつつある。ビッグデータをいかに意味のあるものとして消費者に提供していくのか、旅行業界だけに留まらず、様々な業界とアイディアを出し合って考えていく時期なのではないだろうか。