2015年4-6月期に世界100カ国で103万台を販売

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インスタントカメラ「チェキ」やスマートフォンで撮影した写真を簡単にフィルム印刷できるプリンター「スマホdeチェキ」、2015年4-6月期に世界100カ国で103万台販売と第1四半期として過去最高を記録

インスタントカメラ「チェキ」やスマートフォンで撮影した写真を簡単にフィルム印刷できるプリンター「スマホdeチェキ」、2015年4-6月期に世界100カ国で103万台販売と第1四半期として過去最高を記録

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富士フイルムのインスタントカメラ「チェキ」やスマートフォンで撮影した写真を簡単にフィルムに印刷できるプリンター(スマホdeチェキ)が人気です。2015年4-6月期には世界100カ国で103万台販売と第1四半期として過去最高を記録しています。日本では、「チェキ」利用者の7割は女子高生や20代の女性ですが、デジタルネイティブといわれるこの世代に、なぜ、インスタントカメラや写真をプリントするというチェキのようなスタイルが支持されているのでしょうか?

愛用者に聞くと、「プリントのフレームにコメントなどが書き入れられるところや、可愛いフレームがたくさんあり、アルバムにした時にカラフルで楽しい。」「その場でプリントできて渡せるというのが便利。送別会などで撮った写真をその場でプレゼントできて全員で見て楽しめるというのが良いです。」等の声が聞かれました。デジタルネイティブ世代は、言い換えれば、アナログになじみが薄い世代です。彼らにとっては、その場でプリントして実物を手にすることや、その写真の柔らかい画像は、「新しい」と思えるのではないでしょうか。

「チェキ」は、1998年に発売されました。当時は米ポラロイド社がインスタントカメラ市場を席巻していました。その後、世の中のデジタル化が進み、米ポラロイド社は衰退、一方、富士フイルムは将来を予見して2003年に事業構造を大きく転換しましたが、若年層向けの商品としてチェキの販売は継続しました。2007年に韓国のドラマで使用されたことをきっかけに海外での販売も伸び始め、2010年以降は続々と新製品を発表し、2014年には世界100カ国に販売を拡大しています。

チェキのホームページには、「利用シーン」と「使い方アイディア」が掲載されています。どんなシーンで、どんな使い方をすると楽しいかを紹介し、利用者からも楽しかった使い方を投稿してもらえるようになっています。利用者からアイディアを出してもらうことで、商品の付加価値が上がるとともに、「使い方アイディア」のカテゴリーにある「残す」「飾る」「贈る」という、写真本来の価値も世の中に継承されていくのではないでしょうか。