オープンスカイ
おーぷんすかい / Open skies
オープンスカイとは、航空会社の路線や便数、乗り入れ企業、運賃など、航空協定で決める規制を撤廃(自由化)すること。自国の空港を広く開放することで、人・物の流通を促進し経済効果を高めようとする政策。一方で自国の航空会社は厳しい国際競争に立ち向かうことになる。
日本は、オープンスカイに慎重であったが、2007(平成19)年、成長戦略の一つとして「アジア・ゲートウェイ構想」を発表し、アジア・オープンスカイ(航空自由化)を最重要課題のトップに掲げ、首都圏空港以外の空港でオープンスカイを実施することにした。同年、韓国、タイとオープンスカイ協定を締結し、その後、2010(平成22)年に日米間で完全自由化が実施され、2015(平成27)年までに27か国・地域とオープンスカイを締結するに至った。
現在は、発着枠が拡大したことから成田空港もオープンスカイの対象空港となっている。オープンスカイも2国間の協定であるが、国土交通省はASEAN経済共同体の発足に伴い、ASEAN10カ国との地域協定の締結に向けて動きを加速している。