危機遺産
ききいさん / world heritage in danger
危機遺産とは、世界遺産に登録されたものの中で、武力紛争、自然災害、大規模工事、都市開発、観光開発、商業的密猟などにより重大な危機にさらされ、その顕著な普遍的価値を損なう状態にあるもの。危機遺産リストに登録された場合は、国際的な協力を仰ぎ、ワールド・ヘリテジ・ファンド(世界遺産基金)への財政的支援を申請することができる。
クメール王朝の遺跡「アンコール」(カンボジア王国)は、内戦による破壊や略奪により1992(平成4)年に世界遺産に登録されると同時に危機遺産に登録されたが、日本やフランスが積極的に支援し修復したことで、2004年に危機遺産から解除された。