海外ショッピングレポート

~日本人海外旅行者の動向と購買行動~

PDF全文を読む

結果概要

  • 2012年の海外での平均買い物費用は、円高の恩恵を受けUSドル換算で7.9%増加
  • 20代女性の49.5%は「消費税増税後は海外の免税店をもっと利用する」
  • 電気製品・携帯電話の好きなブランドでAppleが5位から1位に(2010年対2012年)

(株)JTB総合研究所(東京都千代田区 代表取締役社長 日比野健)では、「海外ショッピングレポート ~日本人海外旅行者の動向と購買行動~」をまとめました。この調査は、世界免税品協会(Tax Free World Association)と共同で2002年より継続的に行っているものです。

日本人海外旅行者の海外旅行経験回数は、年々上昇傾向にあり、毎年のように海外旅行を楽しむ旅行者も少なくありません。海外へ旅行することが珍しくなくなった現在、「お餞別」を渡したり、そのお返しに親戚や友人などに広くお土産を買ってきたり、といった行動もまた、少なくなっていると言えます。

一方で、2012年は円高に後押しされ、韓国など近場の海外旅行先へ国内旅行感覚で出かけ、化粧品やファッション小物、お菓子類などの買い物を楽しむ旅行者も数多く見られました。そのようなショッピング行動においては、空港や市内の免税店でお土産を購入するだけでなく、旅行先でたまたま見つけたお店で自分の好きなものを発見する、宝探し的な魅力も求められます。海外でのショッピング行動が変化している今、旅行者はどのように海外でのショッピングを行っているのでしょうか。

当研究所では、海外旅行における免税品の購入実態、海外でのショッピングに対する考え方、免税店への期待などについて調査を実施しました。

主な調査結果

1.韓国など近場の海外旅行者数の増加で2012年の海外旅行者数は最高を記録

2012年の海外旅行者数は、1849万人と過去最高を記録しました(図1)。特に韓国や台湾、ハワイ、グアムなど近場のアジアやリゾートへの渡航者数の伸びが全体の数を押し上げたと考えられます。

ここ10年ほど航空会社各社がイールドマネージメント(収益性の強化)を重視し、エコノミー席が中心のレジャー路線の座席供給数は減少傾向にありましたが、LCC(ローコスト航空会社)の新規就航などでレジャー路線を中心に座席供給数が増加したことも、渡航者数が伸びた一因でしょう(図2)。

ピーチアビエーションが販売した関西-ソウル日帰り往復7,400円(+手数料)の便も、泊まりがけで家を空けることが難しかった主婦層などを中心にヒット商品となりました。円高によるお得感もあり、多くの旅行者が国内旅行感覚で海外でのひとときを楽しんだと言えます。

図1

図2

調査・研究結果 本文

右上のアイコンをクリックすると、大きい画面で閲覧したり、PDFファイルのダウンロード・印刷ができます。
ダウンロードはこちら

調査概要

調査対象者
日本に居住し、2012年3 月~9月までに海外旅行をした20歳~78歳の男女(1,030サンプル)
調査方法
インターネットアンケート調査
調査時期
2012年10月18日~20日

調査に関するお問い合わせ

株式会社JTB総合研究所
〒140-0002東京都品川区東品川2-3-14 東京フロントテラス7F
03-6260-1211