LCC利用者の意識と行動調査2014
結果概要
- 航空機利用者のうち、国内線LCC利用率は15.8%(前年+4.3ポイント)(※1)
- レジャー性の高い利用が増加。業務出張の割合は12.7%(前年▲6.2ポイント)
- LCCを利用する理由は「他の手段より安いから」(国内線87.9%、国際線82.3%) ただし約3割が「最近価格が高くなってきた」と感じる(国内線35.3%、国際線28.7%)
- 国内線LCCを利用して不便だったこと:「搭乗口が遠かった」(47.5%) 「予約の際、付加料金がわかりにくかった」(35.1%)
(株)JTB総合研究所(東京都千代田区 代表取締役社長 日比野健)では、「国内線LCC利用者の意識と行動調査2014」を実施しました。当社は、生活者の消費行動と旅行に関する調査分析を継続的に行っています。
LCC※2は、LCC元年と呼ばれた2012年以降、急速に浸透してきました。2014年ゴールデンウィーク(GW)の国内LCC3社(ピーチアビエーション、ジェットスター・ジャパン、バニラエア)の搭乗者数は約29万人で、航空機利用の旅行者全体の7.8%と前年のGWより2ポイント、約12万人増加しました。市場の広がりに伴い、路線の拡充やLCC専用ターミナルの建設など、利用者にとっての利便性も向上しつつあります。
一方、パイロット不足による減便や増便計画の見直しなど、先行きに不確定要素が全くないわけではありません。就航から約2年半が経過した現在、旅行者はLCCをどのようにとらえているのでしょうか。LCCについてのイメージや利用実態、今後の利用意向について2013年7月の第一回調査に続き第二回のアンケート調査を実施しました。
調査・研究結果 本文
調査概要
- 調査対象
- <スクリーニング調査>
- 関東、関西に居住する18歳以上の男女 40,000人回収。
(関東:茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県/関西:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県) - 回収は、エリア(2セグメント)および年代(5セグメント)を、平成22年国勢調査の比率に出来るだけ沿うよう実施。集計時には性別(2セグメント)の比率もあわせウェイトバックを実施。
- 2012年以降の飛行機利用経験者:22,470人、国内線利用経験者8,921人、国内線LCC利用経験者1,405人。
<本調査>
- 2012年3月以降に、旅行※3のために国内線LCC3社(ピーチアビエーション、バニラエア、ジェットスター・ジャパン)を利用したことがある人 1,030人。うち、旅行のために国際線LCC(航空会社は国内、海外問わず)を利用したことがある人 582人
- 集計は、スクリーニング調査で得られたエリア(2セグメント)・年代(5セグメント)・性別(2セグメント)の国内線LCC利用者出現率によりウェイトバックを実施。
※3:本調査では特に断りのない限り、観光、業務出張、帰省等を含むものを指し、日帰り・宿泊は問わない。
- 関東、関西に居住する18歳以上の男女 40,000人回収。
- 調査方法
- インターネットアンケート調査
- 調査時期
- 2014年7月11日~7月13日
調査に関するお問い合わせ
株式会社JTB総合研究所
〒140-0002東京都品川区東品川2-3-14 東京フロントテラス7F
03-6260-1211