ミレニアル世代(19~25歳)の価値観と旅行に関する調査

~日本における スマホネイティブ世代のライフスタイルと旅~

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結果概要

  • 小学生の頃の家族旅行の経験はミレニアル世代が最も豊富
  • 成長後の現在も旅行頻度は高く、将来の旅行需要に期待が持たれる
  • 良くも悪くもSNSのおよぼす影響が最も大きい
    • SNSの投稿を見て、行ってみたい場所に出かけた(28.4%)、いいと思ったものを購入した(19.9%)
    • SNSは見るだけで投稿はしなくなってきた(43.8%)、ネガティブな情報は出さないようにした(31.3%)
  • 意外に現実的な一面が浮かぶ。一方、他世代より社会貢献に関心を示す
    • 「学歴は高いほどいいと思う」「世の中すべてお金で決まることが多い」
    • 「社会のために役立つような仕事がしたい」「いつか世界を変えたい」

(株)JTB総合研究所(東京都千代田区 代表取締役社長 日比野健)は、「ミレニアル世代(19~25歳)の価値観と旅行に関する調査~日本におけるスマホネイティブ世代のライフスタイルと旅~」をまとめました。当研究所では、生活者のライフスタイルや価値観が消費行動や旅行に与える影響に関する調査分析を継続的に行っています。

当研究所が以前実施した調査から、国内でのLCCの普及は、高速バス同様に手ごろな価格で利用でき、若い世代の旅行を後押ししていることが分かりました。また今年10月に実施した「スマートフォンの利用と旅行消費に関する調査」では、20代は他の年代と比較して、モバイル機器やSNSの広がりが旅行やお出かけのきっかけとなる割合が高いことも明らかになりました。近年、若者の旅行離れがささやかれていますが、若い世代の旅行はニーズや形を変えつつも活性化していると言えるのではないでしょうか。

若者の中でミレニアル世代と言われる19歳から25歳の若者は、10代後半からスマートフォンを持ち、常にネット上でつながりを持つことがあたりまえの、まさに「スマホネイティブ」世代といえます。このミレニアル世代は、価値観や社会活動そして旅行を含む消費行動の分野で、海外では既に注目されており、WEF(ダボス会議で知られる世界経済フォーラム)、WTTC(世界旅行観光協議会)でも取り上げられています。物心ついた時からデジタルの世界で育った、現時点で18歳から30歳の旅行者は急速に拡大し、近い将来旅行市場の20%を占め、市場規模は1,800億ドル(約19兆円)になるとも言われています。

その特徴として、「既に確立された観光より自分のやりたいことや価値観にあった体験を求める」、「一方的に発信された情報には信頼をおかず、同じような立場の個人旅行者のクチコミを通じて商品の良し悪しを判断して購買を決定する」、「‘ミレニアル世代’のようにマスのうちの1人として見られるのを嫌う」といった傾向があるようです*1。

では日本のミレニアル世代についてはどうでしょうか?この世代は、どのような価値観を持ちながら、どのような日常を過ごし、旅行をしているのでしょうか。今回の調査では、スマートフォンを利用している19歳から25歳のミレニアル世代のライフスタイルと旅行についてひも解きます。

*1 JTB総合研究所 常務取締役 高松正人 コラム「チャレンジに対峙し、機会を見出す-WTTCアメリカス サミットから

調査・研究結果 本文

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調査概要

調査方法
インターネットアンケート調査
調査対象者
(スクリーニング調査)首都圏、名古屋圏、大阪圏に住む18歳から69歳までの男女 30,000名

(本調査)スクリーニング調査回答者の中で、以下に該当する 2,060名

・スマートフォンを利用している

・過去1年以内に1回以上の旅行(日帰りも含める)をしたことがある
期間
2014年9月6日~9月11日

調査に関するお問い合わせ

株式会社JTB総合研究所
〒140-0002東京都品川区東品川2-3-14 東京フロントテラス7F
03-6260-1211