ミレニアル世代(22~28歳)の価値観と旅行に関する調査(2017)

~~韓国、オーストラリア、インドネシアとの比較から探る日本のスマホネイティブ世代~~

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結果概要

  • 日本のミレニアル世代は「幸せ」と感じ、自国への期待度合も他世代より高い
    期待できる理由は「平和」、「自由で平等」。ただし他国と比較すると自国への期待はかなり低い
  • ミレニアル世代がファッションやライフスタイルを参考にする国は北米、北欧、フランス、韓国
    韓国、オーストラリア、インドネシアのミレニアル世代は、日本の情報を最も取り入れる
  • シェアリングサービスの経験率は‘ポスト団塊ジュニア世代’(現37~41歳)と‘プレゆとり’(現29~36歳)との間に大きな差
  • 日本のポストミレニアル世代は‘ミレニアル世代より海外志向、上昇志向、社会貢献の意識が高い
    • ただし現実的で合理的な側面も。今後の社会変化でミレニアル世代とは大幅に異なる可能性

(株)JTB総合研究所(東京都港区 代表取締役社長 野澤 肇)は、「ミレニアル世代(22~28歳)の価値観と旅行に関する調査(2017)」の調査研究をまとめました。当社は生活者のライフスタイルや価値観が消費行動や旅行に与える影響に関する調査研究を多様な視点で継続的に行っています。

ミレニアル世代の定義は様々ですが、概ね1980年代後半から90年代生まれの20代から30代前半の世代をさします。この世代はデジタル社会に適応した新しい価値観を持ち、今後の消費を変える存在として海外でも注目されています。近年急増しているアジア新興国からの訪日インバウンドの中心も、自国の経済成長を背景に高い教育水準と高所得の恩恵を受けているミレニアル世代です。全世界で29歳以下の人口が総人口に占める割合は52.4%と日本の27.9%の倍近くに上り、将来旅行市場の20%近くをミレニアル世代が占めるとも言われています(UNWTO 国連世界観光機関)。
平成はまさにミレニアル世代が生まれ育った時代です。バブル崩壊を経た低成長期に育ったこの世代は、若い頃に活発な消費体験を持つバブル世代を親に持ち、幼少期の家族旅行の体験が前の世代より多く、それが成人後の旅行消費を後押ししていることが当社の調査で既に分かっています*。またスマホネイティブで、SNSと人とつながり自らがメディア媒体として積極的に発信することで他世代への波及力が消費に影響を及ぼすのではないかという点から、当社はこの世代の価値観や行動に早くから着目してきました。
今回の調査では、日本を中心に、韓国、オーストラリア、インドネシアのミレニアル世代の価値観や行動と共に、発信力が、世代や国と国との間で人びとの行動や消費にどう影響し合うのかを考察しました。

*JTB総合研究所「ミレニアル世代の価値観と旅行に関する調査(2014)

調査・研究結果 本文

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調査概要

調査方法
インターネットアンケート調査
調査対象国
日本(1036サンプル)、韓国(600サンプル)、インドネシア(600サンプル)、豪州(600サンプル)
調査対象者
過去3年以内に海外観光旅行へ行ったことがある18歳以上の男女
調査期間
2017年9月1日~9月12日

調査に関するお問い合わせ

株式会社JTB総合研究所
調査・分析担当:早野、波潟
広報担当:早野・三ツ橋・波潟