地域の特産品(地場産業・伝統産業品)への意識についての調査

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結果概要

  • 意外にも「地場産業・伝統産業品」への関心度が高いのは20代30代男性
    「生産地で歴史や技術的な背景を聞き、見学したい」は51.6%、「生産地の、直販店などで購入したい」は31.4%工房や工場
    • 20代女性は、ものづくり体験は「旅行先で体験してみたい」、購入は都市部の「おしゃれな雑貨店やセレクトショップ」が他の世代より多い
  • 地場産業・伝統産業品の良さは、「長く使えそう(53.2%)」などの実用性より、「日本の地域に伝わる生活・伝統文化に触れられる(60.7%)」
  • 「地場産業・伝統産業品」に対しての興味や関心については、その度合いが深い人(コア層)、軽い人(ライト層)が存在 それぞれにあったマーケティングが重要
  • 地場産業・伝統産業品に関心が高い人は国際芸術祭への関心が高く、67.0%が関心がある  SNSも積極的に利用

(株)JTB総合研究所(東京都港区 代表取締役社長 野澤 肇)は、「地場産業・伝統産業品への意識についての調査」をまとめました。当社は生活者のライフスタイルや価値観が消費行動や旅行に与える影響に関する調査研究を多様な視点で継続的に行っています。
 日本の伝統産業品の見直しが進んでいます。日本の文化に関心の高い外国人が、日常生活に日本の伝統産業品を上手に取り込み、その結果、各地域では伝統の技術を生かしつつ現代の志向にあった商品もつくられるようになりました。外国人が好む、ピンクや赤などのカラフルな色の南部鉄瓶や苔玉の上にのった小さな盆栽、手軽に和の空間が作れる置き畳などは、おしゃれでスタイリッシュであり、日本人にとっても日本の伝統産業品を見直すきっかけになっています。全日空が1月に開設した通販サイト「WAYO」は、日本の伝統工芸品300商品を国内外に販売しています。昨年オープンしたGINZA SIXをはじめ、お洒落な雑貨店や伝統工芸品のセレクトショップも増えています。
 一方、生産地である地域のものづくりに気軽に触れることができる機会として、「オープンファクトリー」(工場(こうば)や工房などを解放し、職人との交流やものづくりの現場を見学できるイベント)も広がりつつあります。本調査では、こういった動きをふまえ、現在の日本人の「地場産業、伝統産業品」への考え方と生産地との関わり方についてまとめました。

*「地場産業品、伝統産業品」(参考資料:大辞林第三版、世界大百科事典第二版より)
地場産業品:その地方の資源や労働力を背景に古くから発展し、その地に定着している産業から生産される製品。
伝統産業品:地場産業品のうち、古くから存在し、日本国内において保護すべき対象となっている技法などを用いて作られたもの(地域の特徴を持ち、かつ、歴史的な背景を持つもの)。

調査・研究結果 本文

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調査概要

調査方法
インターネットアンケート調査
調査対象
全国に居住する20~79歳の男女。過去1年以内に1回以上、国内旅行へ出かけた経験がある。

地場産業・伝統産業品に全く関心がない人は除く。(スクリーニング10,000名、本調査1595名)

*人口構成比に合わせてウェイトバックし集計
調査時期
2018年1月10日~1月17日

調査に関するお問い合わせ

株式会社JTB総合研究所
〒140-0002東京都品川区東品川2-3-14 東京フロントテラス7F
03-6260-1211