SDGsに対する生活者の意識と旅行についての調査(2022年12月) ~ドイツ、オーストラリア、タイと日本の比較~
結果概要
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SDGsの認知度(“詳しく知っている”と“17のゴールは知っている”の合算)および重要性の認識度は、タイ、日本、ドイツ、オーストラリアの順で高い
・各国共通で日常生活で重要と思うゴールは「すべての人に健康と福祉を」、「貧困をなくそう」、「飢餓をゼロに」
・旅行・観光で重要なゴールは共通で「安全な水とトイレを世界に」、「すべての人に健康と福祉を」、「貧困をなくそう」 - 日常生活でできているSDGsにつながる行動は、旅行中は実践率が低くなり、特に日本は大幅に低い
- 「旅行」はSDGsの取り組みを重視しても「価格差があるなら選ばない」が日本、ドイツ、オーストラリアで7品目中最も高く、価格にシビアな点が浮き彫りに
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「実際に実践していること」では、「混雑する施設や場所への訪問は避ける、混まない時間に訪れる」が各国共通
「今後実際したいこと」では「レンタカーはEVやハイブリッドを指定する」が各国共通で高い傾向 -
ドイツ、オーストラリア、タイは、取り組みの可視化や自分で情報を得るしくみを望む傾向
「事業者の取り組みが分かる」、「世界的な認定機関からの認定」、「交通機関のCO2排出量が検索できる」・日本は、個人が意識しなくても自動的に推進できているしくみ、SDGs消費にポイントが付く意向が高い
株式会社JTB総合研究所(東京都品川区 代表取締役社長執行役員 風間 欣人)は、「SDGsに対する生活者の意識と旅行についての調査(2022年12月)~ドイツ、オーストラリア、タイと日本の比較~」の調査研究をまとめました。当社は生活者の消費行動と旅行に関する調査分析を多様な視点で継続的に行っています。
SDGs(持続可能な開発目標 Sustainable Development Goals)とは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。当社は、観光の持続可能性について、旅行者と地域がどのような関係性を築いていくべきかを検討するために、日常生活および旅行時におけるSDGsに対する意識や行動について2021年に調査を行いました。今回は2回目となり、2022年11月に日本人の生活者全体と旅行者についての「国内編」を発表しています。本稿は日本の旅行者とドイツ、タイ、オーストラリアの旅行者との比較についてまとめました。
調査・研究結果 本文
調査概要
- 調査方法
- インターネットアンケート調査
- 対象者
- 過去3年間(2019年10月~2022年9月)に観光や帰省などの目的で1泊以上の旅行(海外旅行も含む)をした対象国の居住者に対して、公用語で実施
(日本)対象者:2000人 調査時期:2022年10月19日~24日、11月15日~11月16日
(ドイツ)対象者: 520人 調査時期:2022年11月4日~11月10日
(オーストラリア)対象者:508人 調査時期:2022年11月4日~11月10日
(タイ)対象者:513人 調査時期:2022年11月4日~11月10日
調査に関するお問い合わせ
株式会社JTB総合研究所
〒140-0002東京都品川区東品川2-3-14 東京フロントテラス7F
03-6260-1211