この20年を振り返ると、多くの災害や危機が世界各地で発生し、観光も甚大な被害を受けました。
今後も、さまざまな危機が国内外で発生することは避けられません。
そのときに、地域や観光関連事業者があらかじめ観光危機管理計画を策定し、それにもとづいて現場が動ける仕組みができあがっていれば、観光客や事業のリスクを低減し、危機後の観光復興を早めることができます。
起きてほしくないことが起きた異常な状況で、多くの場合、想定外に起こり、一定時間内に収束します。危機は、マイナス・プラスの両面に作用する可能性を持っています。危機による影響を、組織や観光地域の将来発展にプラスに作用させ、可能な限り負の結果につながらないようにするには、すばやい判断と対応策の実行が必要です。