枚方市内のNPO法人「枚方市手話通訳協会」が、ろう者向けに手話と字幕を活用し、一部をドラマ仕立てにした防災対応推進のためのDVDおよび防災マップを制作しました。
ろう者にとって、「避難所」「初期消火」などの防災に関わる専門的な漢字や単語・文章などの理解はハードルが高く、正確に理解・表現することができない人も少なくありません。漢字を手話で訳した辞書や教材が少ないことも背景にあるようです。DVDやマップでは、災害時に取るべき行動や防災に関する考え方の本質を理解できるようにするため、専門用語を分かりやすい言葉に置き換えるなどの工夫がなされています。例えば、市の防災マップでは、「テーブルの下にもぐり込む」を「机の下にいる」へ、「初期消火」については「小さな火は消す。大きな火は逃げる」にそれぞれ表現を変更しています。同協会では、防災DVDと防災マップなど300セットを、枚方市内のろう者から希望があれば無料で配布するとしています。