国土地理院(茨城県つくば市)は4月23日、災害時に備えて避難所などを示す新しい地図記号を発表しました。今後、自治体から「避難所を定めた」との報告があり次第、国土地理院が提供するインターネット上の地図「地理院地図」などで避難所等の位置や種別に関する情報を順次公開していくこととしています。
新たな記号は、災害時に真っ先に駆け込む「緊急避難場所」と、被災者が一定期間滞在する「避難所」、両方の役割を兼ねた施設の3種類。「洪水・浸水」「高潮・地震・津波」「崖崩れ・土石流・地滑り」「地震・大規模火災」を意味する4種類の記号と組み合わせて地図上に記載することで、それぞれの施設がどのような災害に対応したものであるかを視覚的に理解しやすいようになっています。
4月に施行された改正災害対策基本法で、市町村が災害時に備え緊急避難場所、および指定避難所を区別して指定すると定められたことに合わせて作られました。市町村が作成するハザードマップでの使用も想定されています。