JTB総合研究所の「考えるプロジェクト」 

登山者・観光客向けの火山登山パンフレット作成(日本火山学会)

2015.09.28 JTB総合研究所 

昨年9月の御嶽山の噴火の際に多くの登山者が犠牲になったことを受けて、噴火から1年後の本年9月27日、火山学会は、登山者や観光客向けの防災パンフレット「安全に火山を楽しむために」を作成、火山学会のウェブサイトで公開しました。御嶽山噴火では、火山であることを知らなかった犠牲者もいるなど、登山者に対して火口に近づくリスクなどの情報提供不足が被害拡大の要因との指摘が挙がっていました。

パンフレットはA2判のカラーで、縦21センチ、横10センチに折りたためる携行サイズとなっています。国内に110ある全ての活火山の分布地図や噴火の種類、装備や避難方法などを網羅しており、一般の登山ガイドブックにはない、火山に特化した命を守るための基礎的情報をイラスト入りで紹介しています。「日本百名山」のうち32山が活火山であることを注意喚起し、登る山が活火山かどうかを確認することができます。登山前に火口や山小屋などの避難施設の位置を確認し、ヘルメットを持参するなど事前準備の必要性を指摘。噴火時は建物や岩陰に隠れ、リュックサックを盾に使うほか、ぬれタオルを口にあてるなどし、噴石や火山ガスから身を守ることに最大限注意するよう呼びかけています。

■パンフレット「安全に火山を楽しむために」(PDF)のダウンロードはこちら
http://www.kazan.or.jp/J/doc/kazan_anzen_low_q.pdf(低解像度版:3.4MB)
http://www.kazan.or.jp/J/doc/kazan_anzen_high_q.pdf(高解像度版:26.9MB)

■日本火山学会のホームページはこちら
http://www.kazan-g.sakura.ne.jp/J/index.html

2015.09.28JTB総合研究所 

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