県と伊勢志摩地域の4市町は、伊勢志摩サミットに向けて導入した地震・津波観測監視システム(DONET)の動作試験と避難訓練を行いました。
DONETは紀伊半島沖の20カ所の観測地点を総延長約250キロのケーブルで結んだシステムで、地震・津波を感知し、県のサーバーを経て関係市町に緊急速報メールを自動送信します。サミット開催時の自然災害対策として、県は、県内他市町に先駆け志摩、鳥羽、伊勢市と南伊勢町へ伝達できるよう整備し、サミットまでに本格運用を開始します。
動作試験では、県内でも多数の死傷者が出た1944年の昭和東南海地震の模擬データをシステム上に発生させて実施。実際に地震が発生した際は、数多くのシミュレーション数値から、最も近いパターンで被害想定が算出されます。
訓練では、県防災対策部のモニターに波形データとともに津波到達時間や津波高が表示され、速報メールが発信されました。このメールを受信した鳥羽市、志摩市の宿泊施設や南伊勢町の飲食店等で避難訓練が実施されました。